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萩谷功枝

Author:萩谷功枝
世界史教師をしています。

映画や本の紹介、最新のニュースから感じたこと、など自分の日常を通して、世界史のことを考えていけたらと思います。

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「LION/ライオン~25年目のただいま~」

2020年4月。コロナ感染防止のための外出自粛要請が出て、STAY HOMEで過ごしています。
こんな時、amazon プライムはありがたい。家に居ながら、無料配信されているものや、かねてから見たいと思って見逃した作品を検索してみることができます。

今回は、無料配信されていた「LION/ライオン~25年目のただいま~」を観ました。
2016年のオーストラリア・アメリカ・イギリス合作。
キャッチコピーは、
迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth.
ライオン

前半:とにかく子役がかわいい。
やさしいお母さんと大好きなお兄ちゃん達家族と、貧しいながらも愛情に満ちた暮らしをしていたサルーは、お兄ちゃんとはぐれ、
迷い込んだ長距離回送列車が発車してしまい、下りるに降りられず、自分の住んでいた町からはるか離れたコルカタに到着してしまう。変な人に連れて行かれそうになっても、賢いサルーは走って、走って、逃げる。
5歳の幼児が全力で走る姿がいい。ドキドキしながら応援してしまう。

後半:オーストラリアの夫婦に養子としてひきとられたサルーは、養父母の愛情のもと、大切に養育され、成人した。
恵まれた生活をしていたサルーだが、自分の生まれ育った町のこと、離ればなれになった家族のことがどうしても知りたい。
おぼろげな記憶のもと、Google Earthを頼りに、自分の生まれ育った町を探していく。

サルー

ニコールキッドマン

成人したサルーを演じたのはデブ・パテル。
『スラムドッグ$ミリオネア』で次々にクイズに答えていったあの人。

そして育ての親スーを演じたのはニコール・キッドマン。知的で、素敵。
この人についてwikiで調べてみたら、関わっている慈善活動がたくさんあってすごかった。
この作品でも、日本ではあまり一般的でない「養子」という制度についても知ることができた。

養子として引き取った子供が必ずしもサルーのようにかわいくていい子とは限らない。
2人目の養子のマントッシュのように、心に不安定さを抱え続け、育ての親との確執のあるケースもあるだろう。
作品の中では、スーとジョンの養父母が、そのこともきちんと踏まえて、養子を引きとっているというのがすごいと思った。
決して簡単なことでないのも覚悟の上なのだ。
さらに、育てた子供が、サルーのように実の親を探し当てたいという場合も出てくるだろう。
この養父母はその気持ちをきちんと理解して送り出す。
しかも、この夫婦は子供ができないから養子をとろうとしたのではない。
最初から恵まれない子供の誰かを救いたかったのだ。
見返りなどを求めてはいない、愛の深い人たちなのだと思う。

見終わった後、気分がよくなる作品です。お勧め度★★★★★です。
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