韓国映画 オススメ10選

遅ればせながら、2020年から韓国ドラマにはまりました。
「愛の不時着」からです。
Netflixを開くたびにCM動画が流れるので気になりつつもあえて見ないようにしていたのですが、試しに第1回だけでもと思って見始めたら止まりませんでした。
その後、「ミセン(未生)「椿の花咲くころ」などを見続け、さらに韓国歴史ドラマの「イサン」や「チュモン(朱蒙)」などエピソード80まである作品も見て、ステイホームの生活を過ごしました。多い日は一日5本ほど見続けてしまったほど、はまりました。
いずれも家族や友人たちの奨めてくれた作品です。
口コミの「面白かった」にはずれなし、でした。
韓国ドラマは、まだまだ見ていない作品がいっぱい溜まっていて、楽しみは尽きないという感じです。

口コミはありがたい、と思ったので、今度は私自身が情報を提供します。
韓国映画で、私が面白いと思ったもの10選です。
順位はつけがたかったのですが、便宜上、番号を付けました。1~5は韓国現代史、特に1980~90年代を知ることができる社会派作品です。6はアクションもの、7は現代女性の生きづらさをテーマにした作品、8はファンタジーです。
作品の下のURLは以前、私がこのブログで書いた過去記事です。こちらも参考にしていただけると嬉しいです。

1.1987 ある闘いの真実 (2017)
1987.jpg
1987年、ソウル大生の拷問死を引き金に、チョン・ドゥホァン軍事独裁政権の下で起こった、民主化を求める韓国の民衆の闘争を描いた作品。
著しい発展を遂げている韓国であるが、わずか30数年前までは、反政府勢力に対する酷い弾圧が行われていた。1987年という年は、韓国にとって民主化を勝ち取ることができた輝かしい年だったのだ。
後半からの中心人物ハン看守にユ・ヘジン
https://haginori55.jp/blog-entry-130.html

2.タクシー運転手 約束は海を越えて (2017)
タクシー運転手
1980年5月に起こった光州事件を描いた作品。
粛軍クーデタにより実権を掌握したチョン・ドゥホァン軍事政権に対して、光州市で民衆の抗議活動が起こった。これに対して軍事政権は武力をもって鎮圧をしようとし、学生や市民に多数の死者をだした光州事件が勃発した。
これを取材しようとするドイツ人記者を光州市まで乗せたタクシー運転手が見たものは...。そしてドイツ人記者を金浦空港まで送り届けようとするタクシー運転手と、それを妨害しようとする軍の攻撃、それを守り抜こうとする光州のタクシー運転手たちの協力。
繰り広げられる派手なカーチェイスも見どころ。
主人公のタクシー運転手にソン・ガンホ
光州のタクシー運転手にユ・ヘジン
https://haginori55.jp/blog-entry-111.html

3.弁護人  (2013)
弁護人 ソン・ガンホ

1981年のチョン・ドゥホァン軍事政権下で実際に起きた冤罪事件である釜林事件を扱った作品。釜山読書会の学生たちは逮捕令状もないまま不法に拘禁され、ひどい拷問を受け、自白を強要された。
この裁判で弁護人を引き受けたのが、ノ・ムヒョン(廬武鉉)大統領をモデルとするソン・ウンソク。
「法廷ものにハズレなし」の言葉通り、理不尽な検察側の起訴に対して、確かな証拠を持って反論していく弁護人の姿は気持ちいい。
ノ・ムヒョン大統領は若い時、きっとこのような正義感に満ちた人権派弁護士だったのだろうと想像でき、政治改革を成し遂げることができないまま、大統領退任後に自殺してしまったことが残念でならない。
弁護人ソン・ウンソクにソン・ガンホ
https://haginori55.jp/blog-entry-121.html

4.工作 黒金星(ブラック・ビーナス)と呼ばれた男 (2018)
工作

北朝鮮に潜入した韓国の工作員をめぐる、実話をもとにしたフィクション。
1992年の時点で北朝鮮の核開発はどれだけのレベルだったのだろうか?
それを探るため,工作員として北朝鮮に潜入したブラック・ビーナス。
優秀な将校であった過去を消し去り、工作員としての任務を遂行する。韓国の工作員であることがばれれば命はない。
過酷な任務だ。
立場の違いがあるものの、北朝鮮の高官リ所長との間に築いた信頼関係、友情が感動もの。
キム・ジョンイル委員長のそっくりさんを起用しての会見の場面も見どころ。
https://haginori55.jp/blog-entry-124.html

5.国家が破産する日  (2018)
国家が破産する日

1997年、タイの通貨バーツの急落をきっかけに始まったアジア通貨危機は、東アジア・東南アジアの各国を巻き込み、この結果、特にタイ・インドネシア・韓国は大きな打撃を受け、IMF管理に入った
この作品は、韓国を襲ったこの国家的危機に際して、立場・考え方の違う4人の人物を中心に、それぞれがどのような対応をとったのかを描いたもの。
ハン・チーム長・・何とかこの危機の被害を最小限に食い止めようとして、韓国銀行上層部や政府高官に対応を要請して奔走する韓国銀行の通貨対策チームのリーダー。
ユン・ジョンハク・・ウォンが大暴落するということをいち早く予知し、泥船からは先に逃げたものが生き残ると考えて勤めていた金融会社を早々に退職して、ドルを買いあさる。ウォン暴落により大もうけした彼は、新事業を立ち上げ、投資に乗り出す。国家的危機を自分にとってのチャンスと考えて、のし上がっていこうとする。つまり、自分が助かり、自分が儲かる方法を考えている人物。
食器工場経営者のガブス・・中小企業は資産がなく、危機を乗り切れるだけの体力がないから、不渡り手形一枚をつかまされただけで資金繰りが立ち行かなくなる。どの中小企業の経営者がそうであるように、このような経済危機に巻き込まれたとき、実に弱い立場にあるのだ。しかも情報不足。政府もこの危機を国民に伝えていないから、すすめられるままに手形取引による事業拡大を決断する。子供の教育費のことなど家族のことを考えての選択だったが。
パク財務事務次官・・どこの国にもいそうな政府の高官。政策決定をできる強い立場にある人が、弱い立場の国民のことを考えていない。中小企業がつぶれて大企業が生き残ればよい、と考えているのだ。しかも、この人は会議の時に、ハン・チーム長に対して「女性は感情的な判断をする」というような差別的発言をして、ハン・チーム長の意見を無視した。
(どうしてもハン・チーム長に感情移入して見てしまうので、このパク次官に対して怒りが沸く。)

経済のことがテーマなので難しいかと思ったが、それぞれの立場の人の考え方をわかりやすく描いていて、韓国を襲ったIMF危機について知ることができた。


6. 82年生まれ、キム・ジヨン (2019)
82年生まれ、キム・ジヨン

韓国で2016年に発表され、130万部のベストセラーとなった小説を映画化した作品。
2019年10月に韓国で公開され、日本では2020年10月に公開された。

場面、場面のいたるところで、登場人物のセリフや思いに、「わかる!」といいたくなった。
それは出産・育児による仕事の中断や子育て中の大変な思いなど、同様のことを私自身も経験してきたからであるのだが、今までの世の中では、ほとんどの女性が仕方ないと思って我慢してきてしまったことのように思う。
しかし、我慢することが果たして美徳か?ということが今、投げかけられている。
文句を言わずに子育てを乗り切ってしまった方が、よくできた女性として称賛される。
が、それでは、女性の我慢の上に成り立っている社会はいつまでたっても変わらない。
声をあげることは実は損をする。「そのくらいのことは我慢しろ。」、「わがままな女だ。」といわれてしまうだろう。
それをあえて取り上げること。あきらめずに声をあげて、理解を求めること、そしてそれが社会を変えていくことにつながるということ。
そんなことを考えさせられた作品だった。


7.コンフィデンシャル/共助 (2017)
コンフィデンシャル/共助

アクション映画。面白い!ヒョンビンがかっこいい! ユ・ヘジン、いい味を出している!
2時間5分の作品。夢中になって見入ってしまいました。

見終わって、冷静になってから考えたこと。
これは韓国の娯楽映画で、ストーリーは北朝鮮から偽札製造用の銅板をもって韓国に逃亡したギソンを追って、北朝鮮の警察と韓国の警察が史上初の共助捜査を行うというもの。
これって、北朝鮮が国家ぐるみで高性能の偽札製造を行っていたということ?
この作品を北朝鮮側の人が見たらどう思うのかしら、と思ってしまった。
途中、北朝鮮の刑事チョルリョン(ヒョンビン)と韓国のカン刑事(ユ・ヘジン)が喧嘩をしてはなったセリフがある。
カン刑事が北朝鮮国のことを「3代独裁で国もひどいザマだ。人を飢えさせている。」
これに対して、チョルリョンの「貧富の差が激しい南朝鮮よりマシです。北朝鮮は平等に貧しい。共和国を侮辱するな!」という応酬。
喧嘩のセリフが、双方の国の問題点の指摘。
ヒョンビンのアクションに惚れ惚れしながら、ストーリーの背景は、一つの民族が国家体制の違う南北別々の国に分断されてしまったことだなとしみじみ思った。

8.7番房の奇跡 (2013)
7番房の奇跡

6歳の娘イェスンを演じた子役のカル・ソウォンちゃんがとにかく愛らしくて可愛い。
刑務所の中の話なのにいい人ばかりが出てくる心温まるお話。笑えて泣けます。

9.国際市場で会いましょう  (2014)

朝鮮戦争の混乱で避難の途中、妹マクスンと離ればなれになり、彼女を探しに行った父親も行方不明になってしまったドクスの家族。避難先のプサンに落ち着いてからは、父親に代わって長男のドクスが家長として家族をさせる。ドクスは弟の学費を捻出するために、西ドイツの炭鉱に出稼ぎに行き、末っ子の妹の結婚式の費用のためにベトナム戦争に志願する。涙と笑いに満ちたドクスの人生。
朝鮮戦争の興南の退却の場面は迫力があった。
https://haginori55.jp/blog-entry-75.html

10.パラサイト  (2019)
監督:ポン・ジュノ
主演:ソン・ガンホ。
韓国の貧富の差の大きさを感じた。
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プロフィール

萩谷功枝

Author:萩谷功枝
世界史教師をしています。

映画や本の紹介、最新のニュースから感じたこと、など自分の日常を通して、世界史のことを考えていけたらと思います。

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