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2022年2月11日公開
監督:ステーヴン・スピルバーグ
ウエストサイドストーリーを見てきました。
ミュージカル映画は楽しいです。
歌とダンス。その世界にたっぷりと浸ってきました。
余計なことは言いますまい。
皆さん、見に行って、楽しんできましょう。
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(以下、余計なこと。)
1961年版の『ウエストサイド物語』は、だれもが知る有名な作品でした。
当時は、リバイバルといって、公開初年以降も何度も劇場公開が繰り返されました。
劇場まで足を運べない人も、淀川長治さんの解説で有名な「日曜映画劇場」というテレビ番組で何度も放映され、多くの人がどこかでこの作品に触れる機会があったと思います。
残念なことに私は、61年版は、当時まだ幼児であったし、その後も、映画館では見ていなくて、テレビで見ただけです。
映画館でこの作品を見て、魅了されてしまった人の中には、その後の人生に関わるくらい大きな影響を受けた人もいます。
やはり、自宅のテレビで、CMでぶつ切りにされた作品をなんとなく見るのと、映画館に足を運んで、その世界にどっぷりつかるのとでは、作品の持つ意味がまるで違ってくるのでしょう。
私の中学・高校の同級生だったK子さんは、映画館で『ウエストサイド物語』を見て、はまってしまい、ダンスを習い始めて、某体育大学の体育学部ダンス学科(当時は舞踊科という名称だったかも。)に進み、その後、中学の体育教師になりました。
高校の体育祭の応援合戦や文化祭や予餞会のステージでも踊っていた彼女の姿、、ちょっとしたときに、ジョージ・チャキリスが指を鳴らしながら踊っているシーンの真似をしていた姿が思い出されます。
本当にウエストサイド物語が大好きだったのだと思います。
そして『ウエストサイド物語』は彼女の人生に大きな影響を与えました。
映画ってすごい、と思います。
そうした作品のリメイク版を作るのだから、制作する側も勇気がいると思います。
スピルバーグほどの巨匠でなければできない業だと思います。
どうしても比較されてしまうので。
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さて。リメイク版について。
主役のマリア(レイチェル・ゼブラー)とトニー(アンセル・ゼブラー)の歌唱力が素晴らしかった。やはり、「Tonight」は名曲。音楽を新しい曲にせずに、61年版と同じものを使ったことで、年寄りは懐かしく感じるし、若者にとっても、「Tonight 」や「America」はどこかで聞いたことがあるでしょうから、「この曲、知っている!」と嬉しくなると思います。
ダンスは、61年版のジョージ・チャキリスのY字バランスのように美しく足が上がっている姿が浮んでしまうので、それを期待してしまいましたが、ダンスは60年代と今のものでは変化しているのでしょう。
今のダンスは、ターンの切れとか、ステップの巧みさ、スタイルの良さが見せどころなのかもしれないと思いました。
印象に残ったのはシャーク団のリーダーの恋人アニータ(マリアナ・デボーズ)のダンスの切れの良さ。素敵でした。

リメイク版では、61年版でアニータを演じたリタ・モレノが御年90歳ながら、トニーを見守る商店主バレンティーナとして出演しています。私としては、あこがれてしまいます。90歳になってもあれだけきれいで、若者を見守り、支援するようなことができたら最高だと思います。

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