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萩谷功枝

Author:萩谷功枝
世界史教師をしています。

映画や本の紹介、最新のニュースから感じたこと、など自分の日常を通して、世界史のことを考えていけたらと思います。

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ダンケルク

『バットマン トリロジー』がとても面白くて、大好きになったので、クリストファー・ノーラン監督作品をチェックしたくなった。
実は、私は、ノーラン監督作品とは相性が悪い


無理だなと思ってしまったのが、『インセプション』だった。
ディカプリオに凝っていた時に見たのだけれど、さっぱりわからなかった。
だから、映画好きのA君が『テネット』を理解するために、3回、映画館に行ったというのを聞いて、私には理解不能だろうと判断して、『テネット』も見ていない。
『ダンケルク』は、見たいと思っていたものの、公開された時期、私は病気療養中で、ハラハラするような作品は怖くて見られなかったので、『ダンケルク』も見ていない。
そんな事情で、ノーラン監督作品が苦手な私なのだけれど、世界史教師として『ダンケルク』は見ておきたいと思い今回、、U-Nextで見てみました。(Netflix、Amazonプライムでも見られます。)


ダンケルク



この作品、やはり、ドキドキする。
緊迫感を感じさせる音楽。(なんか脈拍が早くなりそう。)
兵士たちは無事にイギリス岸にたどり着けるのか。
ダンケルクの海岸に追い込まれた連合軍側の兵士たちが無事に退避できるようにと、見ていて、祈りっぱなしだった。
「早く、早く。どうか間に合ってくれ」「ああ、浸水しちゃうよ。早く、早く。」

始まりから終わりまで、ずっとそんな感じだった。

この作品は「ダンケルクの撤退」に焦点を絞って描いている。
そこに至る戦況や、登場人物の家族などの人間関係はほぼ捨象。(恋愛話もない。)
描かれているのは、撤退の始まりから完了まで
海岸に追い込まれた英仏軍の兵士約40万人。
彼らを対岸のイギリス側に移送しなければならない。
しかし、その人数を乗せるだけの移送船が足りない。
しかも、空から、ドイツ軍機が船を襲撃してくる。

そこでとられた、「ダイナモ作戦」
兵士たちの移送のために、軍艦のほかに、民間船の漁船・遊覧船・ヨットなどあらゆる船舶を動員してするというもの。
救援に駆け付けるたくさんの船舶がダンケルクの海岸を目ざして海上に現れるシーンは感動的。

この結果、英仏軍40万のうち、33万8000人がイギリスに撤退することができた

「撤退」なのだから、軍事的には敗北である。
しかし、絶望的な状況の中で、当初の予想をはるかに超えた多くの兵士の命が救われたことは、イギリス軍側の士気を大いに高めた。

これにより態勢を立て直すことのできたイギリス軍は、このあと反撃に転じていく。

**********

この作品は、無名の俳優を兵士役に多くあてたということで、役の名前や俳優の名前もよくわからないまま見たのだが、印象に残ったのが、ダンケルク側の防波堤で撤退作戦の指揮を執る海軍将校だった。
かっこいい俳優だなと思って注目して見ていた。
ラスト、かっこよすぎてしびれたので調べてみたら、役名はボルトン海軍中佐(劇中の架空の人だが実際のモデルはいるらしい。)で、演じたのはケネス・ブラナーだった。
1か月ほど前にケネス・ブラナー監督の『ベルファスト』を見て「いいな」と思っていたところだったので、そうか、この人なのかと、嬉しくなった。
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