
すごくよかったです。
考えさせられました。
埼玉県川口市に住むクルド人の女子高生の話です。
難民認定とか、在留資格とは何なのだろう? と、思いました。
主人公の女の子が優秀で、学校の成績もよく、アルバイトをしながら頑張っているのに、お父さんの難民認定が下りないと、在留資格もなくなってしまう。
難民認定のハードルの高さに驚きました。
生活のために、工事現場で働いていたお父さんは、不法就労で拘束されてしまいます。
理不尽・・。
この作品を見ると、日本の入国管理法が厳しすぎるように思います。
21世紀の世界は、安全な生活が送れる国は、そうでない国の人たちを受け入れる度量を持たなくてはいけないのではないかと思います。
コロナ前に、観光地に行くたびに中国人旅行客の多さに辟易としていたし、成田空港行きの京成線で大荷物の旅行者が大声で会話しているのが嫌いな狭量な自分でしたが、生まれ育った国にいられなくなった人々に、救いの手が差し伸べられなければならないと思うのです。
この作品を見ると、まず、そんなことを思うと思うのです。
ということは、映画は、社会問題を提起することができる。
知らないままに過ごしてしまうかもしれない世の中で起きている問題を、映画を通して知ることができる。
まずは、知ること。
それが問題解決へと繋がっていけばよいな、と思いました。
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『My Small Land』
2022年5月6日公開。
監督:川和田恵真(是枝裕和監督や西川美和監督が所属する「分断」の新人監督。)
出演:嵐莉菜 奥平大兼 (高校生を演じた2人がとても新鮮で、自然でよかった。)
彼らの周りの大人たちに、藤井隆、池脇千鶴、平泉成、サヘル・ローズ など

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