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萩谷功枝

Author:萩谷功枝
世界史教師をしています。

映画や本の紹介、最新のニュースから感じたこと、など自分の日常を通して、世界史のことを考えていけたらと思います。

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ドクトル・ジバゴ

世界史の問題の中に、20世紀の文化に関する出題で、作者-作品名の組み合わせの誤りを問うているものがあった。
「怒りの葡萄」-パステルナークという誤った組み合わせがあり、これを選ばなくてはいけない。
「怒りの葡萄」はスタインベックの作品で、これは、浜島書店の史料集の文化史をまとめた表のなかで、かろうじて太字。
パステルナークにいたっては、山川の用語集にも、浜島の史料集にも掲載されていない。

だから生徒は知らない。

「パステルナークってだれですか?」
「ドクトル・ジバゴの作者だよ。」
「ドクトル・ジバゴってなんですか?」

と、おおむねこんな会話になる。

すると、同僚の英語教師Iさんが、「ドクトル・ジバゴ}という懐かしい響きに反応してきた。
私と同年代のIさんは、学生時代に、まだ恋人だった現在のご主人と二人で見に行ったという。
そりゃ、思い出の映画だね。

当時、リバイバルというのがあった。
「ドクトル・ジバゴ」は1965年の映画で、私たちの学生時代は1975年前後であるから、リバイバル上映だったということだ。

今は、新しい作品ができて、封切りになったあと、一定期間が過ぎるとDVDになって販売される。
当然、TSUTAYAで借りられる。

昔は、「ドクトル・ジバゴ」という作品を見たいと思っても、リバイバルできた時に見逃してしまったら、テレビの洋画劇場で放送してくれるのを待つしかなかった。

Sくんへ。
今は、TSUTAYAに行けば、100円で借りられるよ。貸し出し中でなければいつでも。
ちょっと長いから、時間に余裕がないとだめだけれどね。
受験が終わったら、借りに行ってごらん。


ドクトル・ジバゴ
1965年、アメリカとイタリアによる合作映画。
米アカデミー賞で、「ララのテーマ」で作曲賞を受賞したモーリス・ジャールをはじめ、5部門を受賞。


ジャンルは恋愛ドラマ。ロシア革命に翻弄される医者のジバゴとその妻トーニャ。そして、ジバゴが心を寄せてしまう美しいラーラ。

映像が美しい。窓ガラスに張り付く雪の結晶。春が来て、雪景色が一変して、家の周り中が水仙の花の黄色に囲まれるシーン。
小道具のバラライカの使い方が素晴らしい。ララのテーマを奏でているロシアの代表的な弦楽器だ。
ネタバレになってしまうけれど、これが最後のシーンで出てきたときに、父から子へ、そしてその子孫へと脈々と続く、人間の営みを感じた。



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