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萩谷功枝

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世界史教師をしています。

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プロミスト・ランド

プロミスト・ランド
2012年のアメリカ映画。日本での公開は2014年8月。

マット=デイモン主演。

この作品を見るにあたって、あらすじなどの予備知識なしにいきなり見始めたので、ラストでの2転3転のどんでん返しでは、思わず、「えっ!!」と声に出して言ってしまいそうなほど驚き、映画としてとても楽しめた。

ストーリーについては、見てない人が、見る気をそそられるように、かつ、ラストで「えっ!」と思えるように、ネタバレしないように、作品のさわりだけを少し紹介するのにとどめます。

///////

大企業のグローバル社の社員スティーヴ(マット=デイモン)は、ペンシルヴェニアの田舎町に眠る天然ガスの採掘権を買収するためにやって来る。一軒一軒、住民の家を訪問して契約を結んでいく。そこに、環境保護団体アテネの活動家というダスティンがやってきて。開発によって、農地が汚染され、牛がバタバタと倒れている写真をあちこちに張って、グローバル社の開発を阻止しようし、スティーヴの仕事が邪魔される。


見始めた時は、天然ガスの開発という経済的行為を優先するのか、環境保護を優先するのか、というせめぎ合いをテーマとした作品なのかと思った。
もちろん、テーマとしては、そういう部分もある。ガス開発によって、農地が開発のための化学物質で汚染されてしまえば取り返しのつかないことになるし、いったん大金が入っても、農地が荒廃してしまったら、農業が続けられなくなるのだから。

しかし、主人公のスティーヴは開発側の立場。
開発イコール悪というわけではない。経済不振で停滞している田舎町に、豊かさをもたらすことができる。

スティーヴもそれを信じて、農民の説得にあたった。金が入ったら、子供の教育費に回すこともできる、など。

ところが・・・。ストーリーは思わぬ方向に展開していく。

しかしまあ、大企業とは、こんな手段まで使うのか、と少々あきれた。
見終わって思ったこと。
現代社会では、「ウソ」は通用しないのだということ。
同じ結果に至るとしても、その過程にウソがあってはいけない。意図的に人を騙す行為があってはならないのだ。
結果がよければそれでよいでしょう、ウソも方便というではないですか、ということにはならない。

採掘権の契約を結ぶかどうかの住民投票の結果が出る前の時点で、映画は終わっている。
結果は見えている。
しかし、スティーヴのやりきれない気持ちが伝わってきた。
というより、グローバル社をクビになって、すっきりしたのかな。
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