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萩谷功枝

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世界史教師をしています。

映画や本の紹介、最新のニュースから感じたこと、など自分の日常を通して、世界史のことを考えていけたらと思います。

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お金の使い方

歴史上、バカな金の使い方をしたものだという例は枚挙にいとまがない。

酒池肉林」で有名な殷の紂王は愛姫の歓心を買うために、酒で満たした池、肉を木につるした林をつくり、日夜、酒色にふけったという。

近代に入ってからでは、悪名高いのはベルギー王レオポルト2世
アフリカ分割の過程でコンゴを領有し、ベルギー王の私有地として支配した。
熱帯雨林気候のこの地は、天然ゴムの栽培に適し、ちょうどそのころのタイヤの需要の増大とうまくかみ合って、莫大な富を得ることができた。
しかし、彼が、その富を何に使ったかというと、財力にまかせた世界の美女あさり
せっかく、コンゴという金のなる木を得たのなら、産業の発展か、インフラ整備の資金に充てろよと思うのだが、私有地から生み出された金を何に使おうが、所有者の勝手でしょう、ということか。
あまりの統治の酷さに、コンゴは、1908年、国王の私有地ではなく、ベルギー領コンゴになる。

これほどひどくはなくても、ルイ14世のヴェルサイユ宮殿、ムガル皇帝シャー=ジャハーンのタージ=マハル廟など、浪費といいたくなるほどの金をつぎ込んだ建築物は数多い。
自分の権力を誇示するために、豪華な建築物を建てようとするのは、権力をもった人間の必然なのか。


彼らの財力というのは、庶民の感覚では想像できないほどの巨額なようだ。

現代でいうと、桁外れな額の資産をもった人物といえばビル=ゲイツ
彼の資産は、792億ドル(約9兆5000億円、2015年3月)であるという。
彼はその資産をもとに妻とともに、世界における病気・貧困への挑戦を主な目的とする財団を設立し、マラリヤを撲滅するための活動などを行っている。

大金持ちになるには、才能や努力だけでなく運もあったろうし、途中、あくどいことや冷酷なこともしてきたかもしれない。が、とりあえず、それはどうでもいい。
獲得した財力をどう使うかに焦点を当てた時、ビル=ゲイツはまともなお金の使い方のロールモデルになっていると思う。

お金のあるところにはさらにお金が集まって、巨額の富を有する大金持ちができてしまうというのが、今の資本主義の仕組みでは仕方のないことで、今の世の中が、「格差社会」であり、格差の是正が容易でないことであるのならば、せめて、大金持ちは社会貢献をして欲しいと思う。

だから、ビル=ゲイツのような大金持ちが、財団を設立して社会貢献をするというのは素晴らしいことであると思うのだ。

もちろん、ぎりぎりのところで経営している中小企業では社会貢献なんて言っていられない。
社会貢献という意識があっても、本業の経営がうまくいかなければ、高潔な志も頓挫してしまう。
(バングラディシュに学校を設立したいという志を持っていたワタミの渡辺美樹社長もそうだったような・・・。)
資本主義社会では、社会貢献なんて甘いことは言っていたら負けますよ、といわれてしまいそうだ。

しかし、これだけ世界全体の平和が危うくなっている時代、もう自社の利益だけを考えていれば済む時代ではないと思うのだ。

せめて、つぶれる心配のない大企業の経営者の方々、よろしくお願いします、と、文のまとめがまるで人任せになってしまいましたが、切にそう思っております。
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