Netflixを利用し始めて1か月が過ぎた。通勤時間や病院の待ち時間など、細切れの時間を利用して、スマホ画面でいくつかの作品を見た。さらにこのアプリは御親切にも「○○をご覧になったあなたへ」とか「こちらもオススメ」とかいって、作品案内をしてくれる。
(少々おせっかいだが。)
そこで目に留まったのがこの作品だった。

『プレシャス』
作品の案内には以下のようなことが書かれていた。
1987年のNY。両親から虐待を受け続ける16歳の少女プレシャス。学校退学後通ったフリースクールで、ある教師と出会い、生まれて初めて学ぶ喜びを知る。
うん、私の好きそうなストーリー。そう思って見始めた。
概要をいってしまうと、プレシャスの置かれている状況はかなり悲惨である。
NYのハーレムに住み、見ての通りの巨漢。外見は決してかわいいとは言えない。
親は最悪。実の父親にレイプされ、その結果生まれた子はダウン症で祖母が引き取っている。さらに、義理の父親からもレイプされ2度目の妊娠。今も義理の父親から性的虐待を受け、その行為を憎む実の母親からは精神的・肉体的虐待を受けている。
実話ではないということだが、ここまで悲惨な設定があるだろうか、というような設定である。
とにかく、母親がひどい。生活保護を受けているのだが、市の福祉課の職員が来る日だけプレシャスの子供の世話をし、仕事を探しているフリをしている。実際は、一日中何もせず、ブラインドを下ろした部屋の中でゴロゴロし、プレシャスの子供の世話も自分の母親に押し付け、食事の支度からなにから家事の一切を妊婦のプレシャスにやらせている。そして、料理がまずいと文句をいって皿をブン投げ、プレシャスに作り直しを命じる。
さらにプレシャスにひどい言葉を投げかける。プレシャスがさも自分の夫を誘惑したかのように口汚くののしるのだ。
もう、最悪!
「暗い」とか「救いようのない映画を見てしまった。」という、ネット上の感想もあった。
が、私は何故か希望が持ってみることができた。
「これで終わるはずないよね、プレシャスにいいこと起きるよね。」と思いながら見続けた。

そして、フリースクールでのレイン先生との出会いがプレシャスを成長させる。
レイン先生の授業は自己紹介から始まった。
初めは自分の好きなものさえ言えなかったプレシャスがだんだんしゃべれるようになる。
さらに、ノートにとにかく「書く」ということをさせられる。
レイン先生は、ひたすらみんなの話を聞き、みんなの文を読み、返信する。
プレシャスは詩が書けるようになる。自分の気持ちを表現できるようになる。
レイン先生、素晴らしいな。
もちろん、これですぐにプレシャスの客観情勢が急激によくなるというわけではない。
世の中、そんなに甘くない。
あくまでもプレシャスは貧困層のアフリカ系の16歳の少女で、2人目の子をお腹に抱えた妊婦で、容姿にも恵まれず、勉強もできないという事情を抱えているのだ。
そして、さらに!! 2人目の子を出産した後も、最悪の事態が降りかかる。
この後も、プレシャスの人生は決して楽な展開は予想できない。
困難が続いていくであろうとしか思えない。
それでも、学ぶことを知り、自分の気持ちを表現することができるようになり、周りに支えてくれる人がいることを知った。
なにより、あのクソ母親と決別し、自分の人生を生きていこうと踏み出すことができた。
2人の幼子を抱え、大変なのはわかっているけれど、生まれてきてよかったと思える人生を歩んでほしいと思う。

この作品では、マライア=キャリーがすっぴんでソーシャル=ワーカーとして出演している。
原作に感動したマライアがこの作品に参加したくて、監督に頼んでの出演ということだ。
話題性をつくって、観客の動員につながればいいと思う。
「貧困」という問題は、簡単に解決できることではないけれど、何かできることをしたいと思うのはみんな同じなのだと思う。
(少々おせっかいだが。)
そこで目に留まったのがこの作品だった。

『プレシャス』
作品の案内には以下のようなことが書かれていた。
1987年のNY。両親から虐待を受け続ける16歳の少女プレシャス。学校退学後通ったフリースクールで、ある教師と出会い、生まれて初めて学ぶ喜びを知る。
うん、私の好きそうなストーリー。そう思って見始めた。
概要をいってしまうと、プレシャスの置かれている状況はかなり悲惨である。
NYのハーレムに住み、見ての通りの巨漢。外見は決してかわいいとは言えない。
親は最悪。実の父親にレイプされ、その結果生まれた子はダウン症で祖母が引き取っている。さらに、義理の父親からもレイプされ2度目の妊娠。今も義理の父親から性的虐待を受け、その行為を憎む実の母親からは精神的・肉体的虐待を受けている。
実話ではないということだが、ここまで悲惨な設定があるだろうか、というような設定である。
とにかく、母親がひどい。生活保護を受けているのだが、市の福祉課の職員が来る日だけプレシャスの子供の世話をし、仕事を探しているフリをしている。実際は、一日中何もせず、ブラインドを下ろした部屋の中でゴロゴロし、プレシャスの子供の世話も自分の母親に押し付け、食事の支度からなにから家事の一切を妊婦のプレシャスにやらせている。そして、料理がまずいと文句をいって皿をブン投げ、プレシャスに作り直しを命じる。
さらにプレシャスにひどい言葉を投げかける。プレシャスがさも自分の夫を誘惑したかのように口汚くののしるのだ。
もう、最悪!
「暗い」とか「救いようのない映画を見てしまった。」という、ネット上の感想もあった。
が、私は何故か希望が持ってみることができた。
「これで終わるはずないよね、プレシャスにいいこと起きるよね。」と思いながら見続けた。

そして、フリースクールでのレイン先生との出会いがプレシャスを成長させる。
レイン先生の授業は自己紹介から始まった。
初めは自分の好きなものさえ言えなかったプレシャスがだんだんしゃべれるようになる。
さらに、ノートにとにかく「書く」ということをさせられる。
レイン先生は、ひたすらみんなの話を聞き、みんなの文を読み、返信する。
プレシャスは詩が書けるようになる。自分の気持ちを表現できるようになる。
レイン先生、素晴らしいな。
もちろん、これですぐにプレシャスの客観情勢が急激によくなるというわけではない。
世の中、そんなに甘くない。
あくまでもプレシャスは貧困層のアフリカ系の16歳の少女で、2人目の子をお腹に抱えた妊婦で、容姿にも恵まれず、勉強もできないという事情を抱えているのだ。
そして、さらに!! 2人目の子を出産した後も、最悪の事態が降りかかる。
この後も、プレシャスの人生は決して楽な展開は予想できない。
困難が続いていくであろうとしか思えない。
それでも、学ぶことを知り、自分の気持ちを表現することができるようになり、周りに支えてくれる人がいることを知った。
なにより、あのクソ母親と決別し、自分の人生を生きていこうと踏み出すことができた。
2人の幼子を抱え、大変なのはわかっているけれど、生まれてきてよかったと思える人生を歩んでほしいと思う。

この作品では、マライア=キャリーがすっぴんでソーシャル=ワーカーとして出演している。
原作に感動したマライアがこの作品に参加したくて、監督に頼んでの出演ということだ。
話題性をつくって、観客の動員につながればいいと思う。
「貧困」という問題は、簡単に解決できることではないけれど、何かできることをしたいと思うのはみんな同じなのだと思う。
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