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萩谷功枝

Author:萩谷功枝
世界史教師をしています。

映画や本の紹介、最新のニュースから感じたこと、など自分の日常を通して、世界史のことを考えていけたらと思います。

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戦争映画について

『ハクソー・リッジ』を見た後、また『プライベート・ライアン』が見たくなり、見てみた。何度見ても、この作品はすごいと思う。戦闘の描き方のリアルさ、人物の描き方など、非常にレベルの高い戦争映画だとあらためて思った。

この夏は徹底して戦争映画を見ることに決めた。
戦争映画の名作を見ておかなければいけないと痛切に思ったのだ。

『プライベート・ライアン』や『ハクソー・リッジ』の戦闘シーンの迫力はすさまじい。爆弾に撃たれて内臓がとび出たり、銃弾を受けた傷口から血液がどっと流れ出るシーンは、顔をゆがめながらでないとみられないし、目を閉じたくもなったりする。
真夏の沖縄戦の、死体によってくる蛆虫やネズミも描かれていた。
そして、そういう見たくないシーンが、73年前ノルマンディーやの72年前の沖縄で現実に起こっていた。

「戦争はイヤだ。」と痛切に思う。
この思いをつないでいくためにあるのが戦争映画なのだと思う。
実際に戦場に行った方々の多くはすでに亡くなられ、当時、幼い少年であった方々も、かなりの高齢になっている。
だから、この方々の次の世代である私たちが「戦争はイヤだ。」という思いを次の若い世代につなげていかなければならない立場になってきているのだと思う。
戦後生まれの私たちは戦争を知らない。幸いなことに全く知らない。
知らないけれど、「戦争はイヤだ。」と思う。
だったら、せめて、きちんと戦争映画をみておこうと思う。

戦争の悲惨さ、非情さ、不条理を描いたものが戦争映画なのだと思う。
戦争映画は反戦映画である。
強い兵士をヒーローのように扱ったものは、戦争アクション娯楽映画であって戦争映画ではない。
単に残虐な戦争シーンを描いただけなら、そんなもの見たくはないと避けるだけである。
戦争という平時とは全く異なる極限の状況の中で、人間がどのように生きていったかを描いたものが優れた戦争映画なのだと思う。
ごく普通に、家族の中で暮らしていた人々が、戦争がおこってしまったことで、「普通」が成り立たない状況下におかれていく。

ひとたび戦争が始まってしまうと、想像もつかなかったような悲惨な状況に展開していく。
このことについて、しっかりと考えておきたいと思う。
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