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萩谷功枝

Author:萩谷功枝
世界史教師をしています。

映画や本の紹介、最新のニュースから感じたこと、など自分の日常を通して、世界史のことを考えていけたらと思います。

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『幸せの隠れ場所』

幸せの隠れ場所

映画通の友人に、「ハッピーエンドで元気の出る作品があったら教えて欲しい。」と所望したところ、この作品を薦められた。
彼女はもう何(十?)年も、ほぼ毎週のように公開中の映画を見ていて、昔の作品から、今、話題となっている作品まで、実の詳しい。さらに、私の勝手な要求に即、対応してくれるあたり、いったい彼女の頭のなかの引き出しにどれだけ映画が詰まっていて、どのように整理されているのかと知りたくなる。

ともあれ、質問に答えてくれる人が、身近にいるというのはありがたい。
便利な世の中になったもので、タイトルさえわかれば、Netflixやアマゾンプライムで検索すればかなりの確率で視聴可能となる。TSUTAYAの旧作コーナーも充実している。
見逃してしまっている質の高い作品を掘り出すことが容易にできるようになった。
どんな作品が見たいのか、映画に何を求めているのかがはっきりしてくれば、作品選びができるように思う。
まったく映画を見なかった時期もあるので、私は、正直、映画にはあまり詳しくない。ブログを始めたのは、それをなんとか埋め合わせたいと思ったからで、人より10年20年遅れている状態ではあるのだが、タイミングをずらして、話題性がなくなったころに良品を掘り起こすというのも、ちょっと面白いかなと思っている。

暇つぶしに私のブログを読んで下さった方が、「これ、見てみようかな。」と思って下さることがあったとしたらうれしい。
なので、映画通の友人に教えてもらった作品をみて、「いいな。」と思った私が、さらに薦めるという、2010年に日本で公開されたものを今さらという、だいぶタイミングのずれた作品紹介です。(毎度のことですが。)

*******************
この作品は、マイケル・オア―という2009年のNFLドラフト1巡目でボルチモア・レイブンスに指名されて入団したフットボール選手の物語。つまり、実話をもとにつくられている。

ホームレス状態で、その日の寝場所を求めてさまよっていたマイケルに遭遇したリー・アン(サンドラ・ブロック)は自分の家に連れて帰る。そこからマイケルとリー・アンの家族との関わりが始まる。
裕福な白人家庭というのは、素性もよくわからない黒人の少年をいきなり家に招き入れて面倒を見てしまうことができるのだ、ということに驚くが、そうしたリー・アンの行動をおおらかに、当たり前のこととして受け入れる夫や2人の子供のおおらかさもまたすごいと思う。

身体の頑丈なマイケルの特徴を見込んだリー・アンは、マイケルにフットボールをさせてみる。最初はゲームの進め方すらわかっていないマイケルが、どんどん才能を開花させていく。

リー・アンの家族はマイケルを家族として受け入れ、姉のコリンズも弟のS・Jもマイケルを応援し、支えていく。特にS・Jとマイケルは大の仲良し。
これがもしフィクションだったなら、作り方が甘いとかツッコミを入れたくなるところ。
知らない人物がいきなり家の中で暮らし始めて、うまくいくだろうか?とか。
しかし、これはマイケル・オア―という実在の人物をもとにしたストーリーなのである。
ほぼ実話ということが何より説得力となる。


うまくいくときはうまくいく。
そのためには様々な好条件や偶然が重なっているのだろう。

リー・アンを演じたサンドラ・ブロックはこの作品で2010年のアカデミー主演女優賞を獲得。さばさばして、正義感が強くて、やろうと思ったことに突っ走るリー・アンの姿は、見ているものをさわやかな気持ちにしてくれる。

マイケルが育ったのは貧困地区で、犯罪に手を染めているようなワルがいっぱいいる。そんな中で、何故、マイケルが、悪い道に引きずり込まれず、平和主義者のごとく、やさしく素直な心をもって成長できたのか、など考えたいことはいっぱいある。
が、結果オーライでいい、と思えた。
リー・アンとその家族に迎え入れられたマイケル・オアーは一流のフットボール選手になれたのだ。
ハッピーな作品は見終わった後は、ハッピーな気分になれる。
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